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牧師からのメッセージ

イースター

教会では3月31日にイースターを迎えました。この日に教会は「あなたはみ子の力ある復活により、罪と死の古い支配の力に打ち勝ち、み子にあって万物を新しくしてくださいました」と難しい言葉でお祈りをします。
ではイエスは復活を通して私たちの何を「新しく」したのか。それは色々とありますが、その中の一つに「一人一人の命を大切にする心」を新しくしてくれたということがあるのです。
イエスが生きた時代は差別も偏見も当たり前、生まれつき病気だったら、人と少し違ったら、もうそれだけで生きていくのが難しいような世界でした。しかしそんな世界でイエスは当たり前のように、差別されていた人、病気の人、あらゆる人と交わり癒やし、その一人一人を大切にしたのです。
これが実は大変に「新しいこと」だったのです。ひょっとしたら「そんな当たり前のこと」と思うかもしれません。でもそんな私たちの「当たり前」を教えてくれたのがイエスの復活であり、今なおその「当たり前」を必要としているすべての人々に力をくれるのが「イースター」なのです。
もしそんな「当たり前」に触れてみたくなったなら、近くの教会を訪ねてみてください。きっとそこでは良い出会いと、イースターの力を受け取れるはずです。

司祭 パウロ 渡部 拓